腰痛に効くツボ 環跳(かんちょう)
腰痛や坐骨神経痛の鍼灸治療で
ほとんどの場合、
使うツボがあります。
それが…
環跳
股関節を曲げた時にシワができますが、
その一番端にあります。
当院に来られる患者さんの
多くが、他でも治療を受けた経験が
おありですが、
この環跳に鍼をするために
「少しズボンを下げていいですか?」と
声をかけると
「え!こんなところに鍼するの?」
「こんなところに鍼されるの初めてだけど!」
と、よく言われます。
私からすれば、
「どうして今までの先生は、環跳を使わなかったのだろう???」
と不思議なくらい、重要で効果的なツボ!
数年前に講演会を頼まれて遠方に行った時に
講演後、かなり大柄な男性が
帰る準備をしていた私のもとに
「先生、いろいろな病院で腰痛を診てもらいましたが、全く良くなりません。
僕の腰痛の原因は何かだけでも教えてもらえないでしょうか?」
と訪ねて来られました。
あまり時間がなかった私は
その方の立ち姿勢からみて、まずここだろうと
思い、持っていた鍼で
左右の環跳にだけ鍼をしました。
直後から、少し楽になりました!と
言っておられましたが、
3日後に、その方から電話があり
「あれから腰痛が全く出なくなりました!」
と言われ、その後わざわざ新幹線で
当院に治療に来られました。
この環跳というツボをGoogleで調べると
実際の場所より、後ろ側のお尻のいちを
紹介しているものが多いですが、
お尻側のツボは
裏環跳
というツボで、これも腰痛や
坐骨神経痛の種類によっては
大変効果的ですが、
今回紹介した環跳は前側の
大腿筋膜張筋という筋肉の場所に
あります。
押して刺激するだけでも効果的なので、
腰痛でお困りの方は押してみて下さい。