便秘は骨盤矯正でよくなる?
「先生、私ずっと便秘なんです…」
患者さんから相談のある症状の一つです。
「骨盤矯正で便秘って治るの?」
これも、よく聞かれます。
皆さんがイメージする骨盤矯正は
単純に骨盤の歪みを治すという感じ
だと思いますが、
そういう意味でなら
骨盤矯正だけで便秘は治りません!
なぜなら、整体で便秘を改善するなら
骨盤だけでなく、
その上にある背骨と筋肉の動きも関係し、
それらを動きやすい状態に
してあげないといけないからです。
骨盤は、その時々で常に角度が変化します。
簡単に言うと
骨盤が前に倒れる前傾と
後ろに倒れる後傾があります。
まず骨盤の前傾の時は
尿や便を貯めるということが
身体の中で行われます。
そして骨盤が後傾する時に
排尿と排便が行われます。
このことから分かるのは
便秘の方は骨盤が前傾したまま
になっており、
骨盤が後傾しにくい状態にある
ということです。
便秘は特に女性に多く見られますが
その特徴としては
下腹がポッコリしていて反り腰
になっており骨盤が前傾したまま
になっているということです。
この原因の一つは
背骨の際の筋肉が硬く、背骨の動きが硬い
ことです。
これは単純に、その筋肉の硬さを
柔らげてあげれば改善します。
もう一つの原因は骨盤の仙腸関節の
“遊び”が癒着により失われている
ことにあります。
骨盤は仙骨と左右の腸骨で
構成されており、
この腸骨と仙骨の繋ぎ目を仙腸関節と
言います。
この仙腸関節は医学的には
不動関節
と言われ、動かないとされていますが
車のハンドルにあるような
わずかな”遊び”があり、
ガチガチに固まっている訳ではありません。
しかし、運動不足などが原因で
この仙腸関節の遊びがなくなることがあり
それが原因で腰痛になる方もありますが、
この仙腸関節の遊びを取り戻す
治療をおこなえば
再びスムーズに動けるようになります。
こうして、背骨と骨盤の連動が、
スムーズになるようにすることで
初めて便秘の改善につなかます。
また、この骨盤の前傾、後傾問題は
生理痛、生理不順、尿漏れ、頻尿
と言った症状にも関係しますので
お悩みの方は一度ご相談ください。