鍼灸治療（東洋医学）というと一般の方には分かりにくいと思いますが、簡単に言えば
『人間が本来持っている自己治癒能力を活性化し、不調を根本から治していくもの』
『崩れてしまった身体のバランスを整えるもの』
と言えます。

例えば、“腰痛の治療”を例にすると、病院（西洋医学）の治療は、痛み止め（湿布・飲み薬・注射）となり、痛みを止めることが中心の治療となります。

しかし、鍼灸治療（東洋医学）では“腰痛”を筋肉・血流・自律神経と身体全体のバランスを整えることで、患者さん自身の自己治癒能力が腰痛を改善していくように導きますので根本的に腰痛を改善することができます。

薬の治療では必ず副作用があり、肝臓や胃に負担をかけてしまいますが、鍼灸は副作用がありませんので身体に優し治療法だと言えます。

痛みのほとんどが、筋肉の癒着、硬縮（過緊張）にあります。
もちろん鍼灸は、その筋肉に直接刺激を与えることができるので、マッサージなどに比べ改善が早く現れます。

痛みのもう一つの原因であるのは炎症です。

お灸に含まれるチネオールという物質は、この炎症を抑える性質を持っているので、湿布や抗炎症剤などの薬を使わなくても炎症を抑えることができます。

鍼を身体に刺す、お灸を皮膚にすえるということは、身体に微細な傷を付けるという事になります。
（当院の鍼も灸も跡は残りません）

身体が傷ついた場合、自己治癒能力によりその傷を治そうとするので免疫力や自己再生能力がUPします。

鍼灸治療では“陰と陽”のバランスを整えることをしています。
“陰と陽”とは現代医学に言い換えると“自律神経”にあたり“陰”とは副交感神経、“陽”は交感神経にあたります。

病院では原因が分からない症状や自律神経失調症などから来る「頭痛・目まい・発汗・胃腸障害等」は、この“交感神経（陽）と副交感神経（陰）”のバランスを整えることにより改善されていきます。