なぜ?鬱を治すのに首が重要なのか
鬱という病は、その方の命にリミットが
かかってしまう病ではないですが、
その方の人生に大きな制限を
かけてしまう病であり、
克服できるかどうかで
その後の人生が大きく変わってしまいます。
これまで鬱やパニック障害の方の
治療をしてきた中で、
その方たちに共通するポイントが
首です。
首という場所は自律神経にも
影響が大きなところになります。
皆さんはストレスを受けた時に
それが現れる身体の部位をご存知でしょうか?
例えば「ストレスは胃にくる」なんて
聞いたことがあると思いますが
もっと早く出る場所があります。
それが … 首 です。
特に首の中でも
胸鎖乳突筋
という筋肉に現れます。
首の両側のにあり耳の後ろ側から
鎖骨に着く筋肉で、
強いストレスを受けると
この筋肉に力が入り、その状態が
長く続くと硬くなってしまい、
まるで首を絞められかのように
苦しかったり、呼吸がしずらくなり
食事も喉を通りにくくなります。
その状態はさらに不安を増長させ
呼吸も浅く早くなってしまい、
パニックに陥ります。
これが胸鎖乳突筋の硬さを取ることが
鬱やパニック障害を克服するために
非常に重要な理由です。
身体と心は互いにフィードバックしあい
心が重いと身体は動きにくく
身体のどこかに痛いところがあれば
気分も沈むものです。
薬にだけ頼るのではなく
まずは身体の硬さや痛みを取ることで
プラスのフィードバックが起こり
心を少しでも軽くしてあげることも
鬱やパニック障害を克服するための
第一歩となります。
もちろん、今回紹介した首だけでなく
その方の鬱やパニック障害の程度により
他の部位にも筋肉が硬くなっている
場所はいろいろあります。
当院の「鬱やパニック障害のための鍼灸治療」
では、そんな身体的ストレスの源になっている
様々な筋肉の硬さを丁寧に見つけ
治療していくことで、
あなたがより良い人生を歩んでいける
一助になる時間になるよう
私は心がけております。